既存住宅状況調査技術者って何をするの? 家の危険が見えた!

建築, リフォーム

私の持ってる資格の一つ既存住宅状況調査技術者は、何を調査するの?

宅建業法に定められた住宅調査インスペクション)。第三者の専門家(建築士等)が中立、公平な立場で建物の劣化度を調査する。

それは、中古住宅の売買の参考にしたり、また住宅ローン減税等の適応を受けられる事もある。

いわゆる建物調査であるが、簡単な機器での調査等、非破壊検査と目視である。

 先ずは、調査の概要 木造住宅について     写真参照 住宅瑕疵担保責任保険協会

先ずは、最初に水道メーター検針をチェック

漏水していたらメーターがクルクル回っている。

外部調査

基礎の状態を見る-蟻害、腐朽、腐食等

外壁、軒天の状態を見る-蟻害、腐朽、雨水、腐食等

屋根-蟻害、雨水、腐朽、腐食等

バルコニー-蟻害、雨水、腐朽、腐食等

内部調査

小屋組、梁-天袋、ユニットバスの点検口の中から梁や

小屋組等を目視する。蟻害、雨水、腐朽、腐食を見る。

内壁-蟻害、雨水、腐朽、腐食、傾きを見る

-蟻害、雨水、腐朽、腐食、傾きをを見る。

土台、床組、基礎-蟻害、雨水、腐朽、腐食を見る。

クラックスケール

基礎とか住宅で想定されるひび割れ幅を計測。

後、ピアノ線で深さを測定する。

レザーレベル

居室の真ん中に置き隅から隅のレーザーに出ているラインで計算する。

それが3Mの幅で18mmの誤差がでたら計算で

1000分の6以上の傾斜(劣化事象等)は、明らかに床下地材等の腐朽や想定以上の重量物の載荷などにより変形した可能性あり

(1メートル、6ミリの傾斜の事です

まとめ

結果の概要.報告書.写真等の作成

劣化現象

基礎の欠損や鉄筋の露出

床の傾きがある場合

床下を調査すると構造材(床束、大引、根太)に腐朽が見られる。原因は、経年劣化、シロアリや雨漏れ等が多い。

雨漏れによっての被害

毎年のゲリラ豪雨など日本は、雨による被害が多い。

屋根の勾配や軒の出や防水工事等の原因がある。

屋根の骨組みで屋根荷重を支える小屋組の雨被害。

シロアリ被害

会社で現調調査として住宅の調査を何百件かした時、数々のシロアリ被害をみました。

普段、床下の木クズの中に隠れていたシロアリを初めて見た時

本当に普段知ってる小さい黒ありの大きさの白バージョンでした。

シロアリは、床下にひそみ構造材(横架材)を食し段々上に登ってきて柱なども食してくると家は、脆くなる。

シロアリは、長い時間をかけて

古民家さえも食い尽くしてしまう!

これが既存住宅状況調査技術者(木造編)の仕事です。

ただこれは主に売買する時に利用される調査であって一般的ではない。ただリフォームの際、

大手の会社では、床下調査や家の傾き調査あたりはするが、

一般の水回り等のリフォーム工事を請ける業者が調査をするのは、少ないと思う。

そんな時、家主のできる事は、床下収納庫を取り外して床下を見て欲しい。

ライトを点けて先ず臭い、湿気、床裏の板の状態、構造材の異変(腐っていないか、シロアリ被害は、

ないか、水跡や水が溜まっていないか等)写真もぐるりと撮っておくと良い。

二階の天袋の点検口からは、屋根裏をみてください。わからなければぐるりと写真を撮って

大工さん等専門家に見てもらう事をお勧めします。

折角のリフォーム工事の時は、チャンスです